[鼎談]点と点をつなげる行動―[古野俊幸#7]

対談から鼎談へ。熱いぜ!ミドルマネジメントの番外:鼎談編。「繋がりは意図するから繋がる」をテーマに人脈はどうやって構築していくのかという話に。FFS理論提唱者の小林博士と古野俊幸氏の出会いも行動の延長線上でした。
 

古野俊幸さんのプロフィール
株式会社ヒューマンロジック研究所代表取締役
関西大学経済学部卒。新聞社、出版・教育会社を経て、FFS理論を活用した最適組織支援のコンサルティング会社・CDIヒューマンロジックを1994年に設立。組織・人材活性コンサルティング業務に従事。現在に至る。これまで500社以上の組織・人材の活性化支援を実施してきた日本国内におけるチームビルディングの第一人者。組織人事監査協会理事、人材育成学会会員、NPOプロカウンセリング協会理事、筑波大学アメリカンフットボール部組織・メンタルコーチも務める。
主な著作:「組織潜在力」(プレジデント社)、「入門チーム・ビルディング」(PHPビジネス新書)、「適正配置と組織の最適編成マニュアル」(アーバンプロデュース刊)、「入門チームマネジメント」(PHP研究所)、「セルフコーチング」(PHP研究所)、「組織を変える!社員を変える!組織が変わる!」(中経出版)(ともに共著)など
 

心理的距離感を縮めないのは可能性を狭めている

古野
いままでもそうだったように、これから増々重要になってきます。そこで人脈図、関係図をつくるんですよ。自分が影響できる人、それから影響を与えられてる人、という人脈図をつくってもらうんですよ。

前田
それはいいですね!

宮嶋
可視化するのはいいですね!

古野
関係図でいえば部下と同僚と上司も重要です。さらに上司以外にも影響を受けている人が別にいたりしますよね、メンターといわれる人の存在です。例えば直属の上司としては部長がいるけれども、斜め上に役員のメンターがいたら、それはその人にとっての財産なんですよね。

IMG_0821

前田
結局最後、組織で不具合がでると自分のことを拾い上げてくれるのはそういう人なんですよね。

古野
たとえばそういう人と飲みにいったことあるの?という話ですよ。積極的に飲みにいこうよ、と。飲みに行くのが目的じゃないですよ(笑)。

前田
それはいいなぁ。心理的距離感を縮めることは重要ですからね。

古野
それをやりたくないっていうのは、せっかくの可能性を狭めてますよね。

前田
社内でそういう人脈図をつくりやすいっていうのは大企業の魅力の1つですよね。
 

繋がりは意図するから繋がる

古野
人脈しかなかったという時もありましたからね。僕が最初に東京来た時には、知り合い全員に会いにいきましたよ。FFS理論のことを言わずに会いにいって。その人にまた人を紹介してもらって。だってそれをするしかないから。そのうち、「何してるの?」ってむこうから言われるように意図的仕掛けるんですよ。そうこうしているうちに人脈相関図が広がってきて(笑)。だいたい仕事の話がではじめるのは3クッション目でした。そこではじめてビジネスになるんです。これも己を知ることのひとつですよね。こういう人と人脈もっているというね。

前田
それはぼく大條さん(注:株式会社ゼロインCEO)に散々言われましたよ。リクルートを辞める前に。リクルートなんて人脈の宝庫なんだから、つながってから辞めた方がいいよ、と。もう散々言われました。結果的にはつながっているんですけれども、もっと繋がらないと損だよって言ってくれて。今でも人と繋いでくれるのは大條さんですよね。
 
IMG_0899

古野
学生の時に、大学のミニコミ誌を作り、次に大阪中心にフリーペーパーを作り、大学外の仲間とネットワークを広げていきました。結局、その関係で東京で同じようなことをしている学生とつながったので。だから間接に大学時代の前田さん知っているんですよ。

前田
そうなんですよね。

古野
当時、東大や慶応、青学の広告研究会やミニコミ誌サークルとつながるんですよ。おかげで、東京に来たときに、その時のネットワークに助けられたりしましたねぇ。

宮嶋
世代論になるかもしれないんですが、僕らの世代ってその経験がないかもしれないですね。

古野
学生起業の走りは、ちょうどぼくらの世代ですね。

前田
そうそう。ぼくらよりちょっと先輩。1年生のときの4年生という感じ。

古野
企業も、大学生へのマーケティングを強化するタイミングだったようで、広告研究会やフリーペーパー団体には、スポンサードしてくれました。某化粧品会社が首都圏の大学を束ねて「パーキーリーグ」を立ち上げました。「関西でもやりたいから」と相談が来たので神戸にある大学を束ねて「マリンリーグ」を設立してもらった覚えがあります。

宮嶋
ぼくのときにちょうどそのイベント企画系サークルが終わったんですよ。

IMG_0843

 

大阪で一番尖ったエッヂの効いた連中を集めよう

古野
大学卒業して、ジャーナリストになりたくて新聞社に入社しました。記者採用にも関わらず、現場に行けず4年勤務したんですが、退職しました。それから、1年半フリーのジャーナリストをやるんですね。めちゃくちゃ忙しくて1年半で1日しか休めなくて。ジャーナリストとしての限界も感じていた時に、知り合いに誘われて、広告業界誌の出版・教育会社に入ります。でもすごい暇なんですよ。木・金は17時半に仕事が終わっちゃう。
 
月・火・水はといえばコピーライターの講座の事務局をします。ぼくは後輩でしたからウチ2日間は21時までなんです。火曜日は19時で終わるんです。もうね、することなくて暇だなぁ、というので「よし、じゃあ勉強会をつくろう」と思い立ちまして自分で第三金曜日に集まる会「三金会」というのをつくりまして。

前田
これはイベント乗りとは異なる真面目な勉強をする会ですか。

古野
最初は真面目じゃなかったかも(笑)。とにかく大阪で一番尖ったエッヂの効いた連中を集めようということで。マスコミ、TV局、新聞社、代理店・・・大手企業の人はほとんど来なかったかなぁ。リクルートの人とかも来てましたね。でなにするかと言うと、「トレンドセッター」という名目で毎月オープンする店に行こう!と(笑)。それを6回やって飽きてきた(笑)

IMG_0841

前田
えぇ!6回で飽きちゃったんですか(笑)

古野
そうそう。トレンドというか流行を追いかけるよりも、もうちょっとインプットがしたいね、という風になったんですよ。

前田
なるほど。みんな知的好奇心が高かったんですね。

古野
それで毎回ゲストを呼んで勉強会をやろうということになりました。

 

FFS理論提唱者:小林博士との出会い

宮嶋
どういう方がいらっしゃったんですか?

古野
分野でいえば本当に様々ですよ。(FFS理論提唱者の)小林先生もそのときのゲストです。一番最初のゲストが、ぼくの心理学的な師匠である村上勝彦先生、日本プロカウンセリング協会の創業者。2人目が岡野勝志さんといって発想法の大家。
 
それ以外にも、面白い本を書いている人がいれば手紙書いて「講師してください」とお願いしていましたね。第三金曜日って決まっているんで。それを3年間くらい。

前田
その勉強会で、小林先生ともお会いになられたのが最初のご縁ですか?

古野
そう。最初のご縁です。

前田
三金会がきっかけだったとは、はじめて聞きました!

古野
まさにソーシャルキャピタルですね。その時に小林先生にゲストをお願いしました。FFS理論の提唱者とは聞いていましたが、何か胡散臭さそうだから「FFS理論の話はしなくていいですよ」と言ったんです。小林先生の経歴を聞いたらとても面白そうだったので、先生の「出会いと別れ」というテーマで一生を語ってくださいとお願いしました。生まれから日本に帰ってくるまでを2時間くらい語ってもらったんです。

前田
へえー、面白かったでしょう。

古野
いやぁこれはとても面白かった!話をきいていて「これは本になるな」と思いましたよ。で、「2次会いきましょう」とお誘いして2次会行って。2次会の最後くらいに小林先生から「古野、こんな理論があるんだけどさ」となって、「また聞きますわ」(笑)ってかわすんです。

一同:爆笑