「仕組化」と「運用」が重要な組織ステージに【会員企業対談記事#3-株式会社フォトシンス 】

企業紹介とともに、HR担当の方とCLUB-CHRO前田徹也が対談する企画記事。第3回目は「つながるものづくりで感動体験を未来に組み込む」を理念に掲げて「スマートロック」を世に送りだしたフォトシンスの皆様にお話を伺いました。設立3年で社員数が6名から40名に増加したスタートアップ企業ではどのような組織づくりが進んでいるのでしょうか。

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富原麗美 株式会社フォトシンス
後藤 雅 株式会社フォトシンス

(モデレーター)
前田徹也 株式会社ワークスエンターテイメント 代表取締役
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「鍵」にIoT技術を使うことで広がる市場

前田:事業の特徴や背景について教えてください。

富原:世界初の後付け型スマートロック「Akerun」というプロダクトを開発したところから事業ははじまっています。いわゆる「鍵」の機能を提供しているのですが、実は「鍵」は四千年前からあるものの、物理的な鍵という運用方法はずっと変わらなかったんです。しかしIoT技術によってクラウド化することで、空間の使い方、働き方など人の動きとも連動したサービスを提供することができるようになりました。

元々代表をはじめとする数名が「鍵は持ち運びが面倒だから、クラウド化したら便利なはず」と思って開発を始めたので、潜在的に存在していた人々のニーズに合致したのでしょうね。現在、法人では2,000社を超える企業に導入していただいています。

「Akerun」自体は、スマートフォンアプリ、ICカード、Web上の管理画面を操作して鍵を解錠・施錠したり、ゲストに権限を共有したりすることができるサービスです。ドアのサムターン(つまみ)の上にとりつけた「Akerun」本体をBluetooth認証で鍵を解錠・施錠する仕組みになっています。Webを使った手軽なクラウド上の合鍵発行、オートロック機能による鍵の閉め忘れ防止、開閉履歴の確認ができるため、オフィスの勤怠管理と連動したサービス化や、店舗の鍵管理、レンタルスペースの鍵管理など、さまざまな用途で活用されています。

前田:仲間同士で立ち上げたことは、会社の勢いにも文化にも影響しているでしょうね。

フォトシンス人事担当者

富原:私自身も実は学生時代から代表と面識があって、たまたまIoTに関わる仕事をしていましたので、「Akerun」のコンセプトを聞いたときから強く興味を持っていました。その後、法人化したことで徐々にコーポレートに必要なことも出てきたので、人事・広報・総務などの面で関わるようになりました。

会社の雰囲気は人が増えるにつれ変化しますがが、おそらく変わらないのは「ワクワクすること」をみんなが重視していることだと思います。プロダクト提供を通じてワクワクする世界をつくっていきたい、そういう想いが共通しているので、社内も活気がありますね。

奨励しあう風土が、新たなアイデアを生み出していく

後藤:私は入社してまだ数カ月なのですが、あるとき転職フェアにいってこの会社と出会ったんです。そのブースに代表や役員も含めて複数の社員がいたのですが、すごく楽しそうな雰囲気に見えたのが第一印象です。それは入社を決めた理由の一つでもあるし、入ってからの印象も変わらないですね。

前田:人事採用の仕事はどんどんやることが増えてきているでしょうね。経営陣のコミットメントが大きいとも伺っています。採用イベントに代表が足を運ぶというのも、想いを伝える機会ですよね。

富原:そうですね。会社が大きくなってきて、制度整備も必要ですし、社内イベントも頻繁に開催して社員のコミュニケーションを深める工夫をしています。代表の河瀬が社内での想いや方向性の共有を大切にしているので、全員が集まる場は以前から頻繁に作っていましたが、社員数の増加にともない、内容は日々変化させています。

前田 :なるほど。
 

富原: 採用も活発に動いていまして、経営陣と密に話しながら、さらなる事業拡大に参画してくださる方を探しています。スタートアップ期の会社なので、自ら手を挙げ、自ら動いていく人はいくらでも活躍できる環境があります。 「やりきる力」と「事業家マインド」というのは求める人材像の中でも重視度が高い項目 にもなっていますね。「事業の広がりを一緒につくりたいと思った」といって入ってきた人も多いので、この会社でわくわくできることを伝え続けていきたいですね。

フォトシンスのお二人

後藤:私も中途で入社したので、応募してくれる方の気持ちがわかる部分もあります。イベントで初めてフォトシンスに出会ったとき感じたワクワクを求職者の方に伝えていきたいし、内定をゴールにせず、一緒に働くことでお互いが幸せになるような転職をサポートし、同時に会社の成長にも貢献できるような採用活動をしたいと思っています。

前職は飲食チェーンの企業で全社の採用窓口を担当し、日々大量の応募者対応をしていて、やりがいはあったのですが、フォトシンスでは会社の成長に欠かせない1人1人をスピード感も持ちながら、パズルのピースをはめるように丁寧に採用するので、入社する方に強く思い入れを持って活動しています。

富原:社内でアイデアが出ると「それすごい」「それってこんなこともできるんじゃない」と上乗せして返す風土なので、みんなでワクワクしながら、新しいことにチャレンジしていける組織です。エンジニアはもちろん、CSやセールスからも活発に意見が出て、製品に活かされています。個人的な会話はだけでなく、毎月の全社会議での意見交換や、開発部からの全社にアンケートで、開発要望を吸い上げたりしています。

今は国内市場に注力していますが、鍵の在り方を変えてしまうプロダクトなので、日本中の鍵を変えたら、次は世界の鍵を変えていく流れになると思います。また、社名は光合成を英語にして造語にした「フォトシンス」でして、みんなで有機的に生み出すことができる組織になろうという代表の想いが込められています。「Akerun」をやり切ったら、これに留まらず、さまざまな切り口で世界を変えるようなプロダクトを生み出し続けられるといいですね。
 
会社規模が大きくなるにつれて、バックオフィス業務の整備が課題になってきていることも感じています。私たちは元々社会人経験も浅くバックオフィス経験も少なかったため、創業期は馬力で乗り切っていましたが、 これからは仕組化と運用が重要になっていることを感じています 。特に人事労務系の業務はさまざまな分野が絡んでいますので、CLUB-CHROで各方面の専門家にアドバイスいただける場があって助かっています。

フォトシンスのお二人

採用はマーケティングの要素があったり、労務は労基法、経理と密接であったり、多岐に渡る知識が必要ですが、それを付け焼刃で勉強しながら業務をこなしているだけだと、ヒヤっとする場面が多々あります。まだまだできていないことが多いのですが、CLUB-CHROの力をお借りしながら会社の発展に貢献したいと思います。

前田:これまでCLUB-CHROの勉強会にもお二人には何度もお越しいただいていますが、ワークショップの時に話す社内エピソードからも、活発な組織風土の感じが伺われますね。 プロダクト・サービスを活用してどんな社会を実現していきたいか。そういう会話が当たり前のようになされる組織だからこそ、魅力的な開発がまた進むのだろうと思っています。 本日はありがとうございました。