レポート:CLUB-CHROアカデミー「CANTERA(カンテラ)」 ~第3期第3回目「経営と現場をつなぐ、戦略人事の基礎講座」を開催しました

経営戦略の傍らで「次の一手」を可能にする人・組織づくりを担うCHRO。CANTERAはその責務を担う人事責任者・担当者に向けた講座です。第3期第2回目の講座を 2019年4月23日(火)に開催しました。

戦略人事の基礎講座「CANTERA」第3回目は、組織設計から人事制度まで、盛りだくさんのテーマで開催しました 。 CANTERAの特徴の1つは、“原理原則を押さえる”です。今回は定義として「戦略とは」「組織とは」を確認し、「組織設計の基本形態」や「典型的な人事制度」を押さえました。

中でも「典型的な人事制度」で扱ったのは、「職能資格制度」と「職務等級制度」の概論です。制度の違いを押さえるだけではなく、どのようなメッセージを制度に含めるかという話もご紹介しています。

人事制度の議論をおこなうために原則を理解する

たとえば職能資格制度の場合、「能力があがっていく」ことをベースにした発想で段階的な昇進・昇格の運用が行われがちですが、「職務価値を問う」発想に基づく職務等級制度の場合は、飛び級や降格が起こりやすい性質をもっているといえます。

 現在の制度が会社の方針に適合しているか、次の成長フェーズや課題に応じて変えたいときにどうしたらよいかといったときに、原則を知ったうえで整理すると、議論も進みやすくなるのではないでしょうか。 こうした概論を押さえつつ、後半は「運用」がどうやったらうまくいくのかという観点を中心に進行しました。

水を運ぶ人事

CANTERA用語で使っているのは「水を運ぶ人事」。人事の役割として、どれだけ現場の実情を知り、制度の運用についてどれだけ本気で動くかが重要だという前提にたっています。「水を運ぶ」という言葉は、サッカー日本代表チームを努めたイビチャ・オシム氏が使った言葉です。

目立たなくてもボールを届けたり回したりする役割の人を指していますが、人事もまさにその役割が重要だといえます。

実際、制度導入前に社内理解をはかるだけではなく、導入後に一人ひとりの机まで出向いて「やってくださいね」と声を掛け続けたことで運用が進んだ、という事例も紹介しました。

うなずきながら聞かれている参加者の方も多く、運用も含めた制度設計を重視されていることがうかがえます。後半では各テーブルで1社をモデルとし、課題をヒアリングして解決策をグループで考えるセッションも行いましたが、リアルな課題を考えること自体が勉強になるという声を複数頂きました。

終了後のアンケートでは「人事制度がうまく運用できていない課題があったので、具体的な話が参考になった」「他社の話を聞くと、自社の課題にも気づく機会となる」等の声も頂いています。

次回はリーダーシップとキャリアをテーマとして開催します。各回とも都度参加を受け付けていますので、ぜひご活用ください。

CANTERA第3期へのご参加はこちらから。