新しいサービスが生まれ続ける世界一の事業と組織【第5回勉強会レポート】

こんにちは、CLUB-CHRO事務局です。2017年5月25日(木)に「~新しいサービスが生まれ続ける世界一の事業と組織〜サイバーエージェントグループの革新的サービス「Makuake」」としてオープン勉強会を開催しました。サービスを生み出し続けるサイバーエージェントの仕組みの話から、発展を続けるMakuakeとそれを率いる中山さんの人となりまで、幅広いテーマで話が展開しました。

対談者としてインテリジェンスの創業メンバーである前田、そして途中からサイバーエージェント初期のころに在籍したこともあるボードメンバーの松葉さんも登場し、経験談・苦労談、そして個人的なエピソードまで、生の場だからこそ聞ける貴重な話が披露されました。

「腹をくくる」ことから始まる経営者への道

やる気のある人を、どんどん責任あるポジションにつけていくのは、サイバーエージェント流の人材活用の大きな特徴です。中山さんもそのチャンスをうかがっていた一人で、入社時から「社長になりたい」と口にしていたそうです。しかし、ある時来た一回目の事業チャンスでは社長にアサインされず、数年を経て今の会社の社長になったという経緯があったとのこと。

その間の変化は――「社長をやりたいと言っていたけれども、たぶん当時は腹がくくれていなかったんです。まだ甘い、というのがあったんじゃないでしょうか。」と率直に話していただきました。
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これに対し司会の堀尾から「経営者になる際には、実際には何が見透かされるんでしょうね」との問いを出すと、中山さんは「何でしょうね…」と言いつつ、「 人としての胆力とか、土俵際で絶対押し返す力とか、そういう“どっしり感”でしょうか 」と回答。

同じ問いに対し前田からは「検証しているわけじゃないですが、成長している会社の経営者は、主語を“私”ではなく“私たち”で語るんですね。そうすると視点が一つあがります。 またお客さんや株主、そして社員も、それぞれの立場から社長の“覚悟”を一つのものさしとして見るでしょうね 」とコメントがありました。
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この「腹をくくる」というのは今回の勉強会中に何度か登場したキーワードとなりました。アンケートでも「印象的だった」「何事をやるにも必要なことだと再認識した」と複数の人が言及しています。

後半の質問セッションでも質問が寄せられました。「それぞれの方の“腹をくくった”タイミング」について、まず松葉さんは「 周りの人に影響されて〝負けてられねえ″と思って変わっていくのはありますね。 サイバーエージェントにいたときは、まさにそういう人たちの集団にいました。」前田も「起業したときは特に、周りに覚悟した人が多かったので、覚悟せざるを得なかったというのはありましたね」と語ります。

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一方中山さんからは、「徐々にだったとは思うのですが、振り返ると自分にビジョンができたときだっんでしょうね。ベトナムに赴任していた時があるのですが、『ベトナムでインターネット産業をつくる』というビジョンを持って、そして自身でもしっかり腹落ちして展開したのですが、そのあたりで変わったと思います。」実はこの頃に、出張に来たサイバーエージェント社長の藤田さんと話すタイミングがあったそうです。それは後の社長アサインにつながる機会にもなったようです。

高速で実行し、必要な軌道修正をする

中山亮太郎さんにはサイバーエージェントの幹部、中山豪さんがメンターとなっているそうです。経営者にとってメンターはどのような存在なのか。そこを伺ってみると「 戦略的な相談が多いわけではないんです。戦略は事業現場に直面している自分たちがやはりつくっていきます。一方メンターからは、経営管理の仕方やKPIの追い方、フェーズフェーズで起きてくるであろう落とし穴への事前の示唆等についてノウハウやアドバイスをもらっています。 

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一方、マネジメントとしてはできるだけ速く実行して、必要な軌道修正をする方法をとっているそうで、「仮に角度は変だったとしても、本来時速10kmのところ、時速500kmで行けるなら、まずはそこに到達し、そこから考えるほうが角度が高まると思うんですね。もちろん、ある程度自社の設定する幅の中ですけどね」と言います。

数をこなすと勘所がたまると言われますが、まさに早く動いてたくさんの経験値を重ねることが強みになっているように見えます。サイバーエージェント・クラウドファンディングの「Makuake」は近年、外部提携やコラボレーション企画など、次々に発信を進めています。そうした原動力の一旦をうかがえた気がしました。

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人の成長と事業の成長

新しいサービスが生まれ続ける組織」という今回のタイトルですが、新しいことをするには何事も困難がつきものです。登壇者それぞれの方が困難に直面したときはどうだったのか。直球の質問があがりました。

「あるとき担当事業がうまくいかなかったときがあって、そのときは行く場所がなかったですね。克服はしきれなかったかもしれません。そこでサポート役やメンターがいるといいかもしれませんね」という答えや、「 マネジメントを初めてすることになったときに、事業が成長しても人がついてこなかったことがあるんですね。そのときにアドバイスをくれる人がいて、一人ひとりの人生に目を向けるようになりました 」といったエピソードはリアルな実感が伴っていました。

個々人が直面する困難な出来事は、すべてが克服できるものではないかもしれません。ただ、逃げずに立ち向かう経験が、後から振り返ればぐっと成長したタイミングになっているのかもしれません。

最後に成長企業のなかでCHROはどのような役割を担えるかというテーマに対し、松葉さんからは「事業を理解したうえで、どんな仕事が必要かの想像が働く人ですね。事業のことを考えどんどん提案してきてくれるのは、事業部側は歓迎しますね」とコメント。
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また前田からは「 人事から総務まで担当する方も多いと思いますが、企業風土は社員の働きやすさやモチベーションに影響し、組織文化は、業績をあげるためのルール作り、仕組みづくりとして機能するものです。この両輪を回していくのがCHROの大事なミッションですね 」とコメントがありました。

企業の規模やフェーズによっては、CHROという役職はまだいらないかもしれません。しかし、社員一人ひとりの力を引き出す経営をしていけるかどうかは、どの組織も共通の課題でしょう。今回の勉強会では事業と人の同時成長を進めるためのヒントを得られた気がしました。

なお、今回も会場は、株式会社シンクスマイル様の場所をお借りしました。セミナーからワークショップ、交流会にも使える素敵なスペースです。次回はそのシンクスマイル様のお話を、会員・これまでの勉強会参加者限定でお届けします。

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